[初級編]1-1-5. ビデオのフォーマット
ここでいうフォーマットとは、ビデオデータ・オーディオデータ・その他の情報を「どう並べるか」ということを指しています。
「ビデオフォーマット」という言葉の中の「ビデオ」とは、いうまでもなく「広義のビデオ」を指しています。
ビデオデータ・オーディオデータ・その他の情報を「どう並べるか」とは...。
例えば、一時間の番組を放送する際、「まず、ビデオデータを1時間分送信し、次に、オーディオを1時間分送信する」といった馬鹿な仕組みになっていたら、いつまでたっても再生を開始できません。実際にそんなばかげたことをしているわけはなく、ビデオデータ・オーディオデータ
それぞれを細かく時分割し、分割されたデータを早いものから順次送信するようにします。
下図は、その概念図です。 細かく時分割されたビデオデータ・オーディオデータは、下図の例では、ビデオ4個とオーディオ1個を「ひとつの荷物」にまとめられます。ひとつひとつの「荷物」(パケットと称されます)に、「荷札」に相当する管理情報が付与されて、ひとつひとつの「荷物」の「荷造り」の終了です。
そして、荷造りの終わった荷物から順次、「荷物」単位で送信されてゆきます。
こういった、「ビデオデータ・オーディオデータ・その他の情報の並べ方」のことを、フォーマットやストリームと呼ばれます。
代表的なビデオフォーマット
さて、上図では放送をイメージして説明しましたが、ほかにも、様々なフォーマットがあり、さまざまな局面で使われています。代表的なビデオフォーマットには、MPEG2-TSや、QuickTimeムービー等があります。
MPEG2-TSは、デジタル放送、AVCHD規格、HDV規格(HDV 1080iは、正確にはMPEG2-EPS)などで使われています。
また、QuickTimeムービー形式は、いうまでもなく、Mac OSの基盤技術のひとつであるQuickTimeで使用するフォーマットです。
iMovieを使う限りにおいては、ビデオフォーマットを気にする必要はありません。iMovieが対応しているビデオフォーマットなら、iMovieにおまかせすればそれでお手軽に作業できます。iMovieが対応していないビデオフォーマットなら、あきらめるしかありません。
ソフトが対応していない以上は、あきらめるしかない、というのは、何もiMovieに限りませんが。 (ご参考)ビデオCodecと、ビデオフォーマットを混同しない
ビデオCodecとは、狭義の「ビデオ」(←ビデオデータだけ)を圧縮するやりかた、
一方、ビデオフォーマットとは、「ビデオデータ・オーディオデータ・その他の情報の並べ方」です。
例えば、MPEG2という言葉も、
ビデオCodecとしてMPEGでビデオデータを圧縮するケースで、MPEG2ということばが使われることがあります。
一方、ビデオフォーマットとしてのMPEG2-TSを指して、MPEG2ということばが使われているかもしれません。
ビデオCodecと、ビデオフォーマットを混同しないようにしましょう。
もちろん、iMovieを使う限りでは、このあたりを気にする必要はありません。こんな知識がなくとも、DTV編集を楽しめますから、ご安心を。
参考情報 [基本編] ビデオCodecと、ビデオフォーマットを混同しない
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