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2007.07.23初稿2010.03.06改訂

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AVCHDのFront Page

AVCHDロゴこのページは、AVCHDに関する総合案内のページです。AVCHD規格やAVCHDビデオカメラの概要、

基本情報のほか、MacDTV.com内の関連記事、外部情報をまとめています。

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目次[表示][非表示]

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概要

AVCHD 読み方:エーブイシーエイチディー 。Advanced Video Codec High Definitionの略。

AVCHD規格

HDビデオ映像を各種メディアに収録するための規格。 1920×1080/60iや、1440×1080/60iの他、SDビデオ(720×480/60i)が収録可能です。

また、サブセットとして、1280×720/60pに限定したAVCHD Liteもあります。

現在、一部のデジカメの動画機能にAVCHD Lite規格を採用した機種がありますが、これらでは1280×720/30p(60pではなく)で収録されています。

ビデオデータはMPEG-4 AVC/H.264、オーディオデータはドルビーデジタルAC-3、多重化にはMPEG2-TSが用いられています。これらのビデオ・オーディオデータは、HDD、フラッシュメモリ、DVDメディア等の"メディア"上に収録されます。最大システムビットレートは、DVDに記録する場合は18Mbps、それ以外の場合、24Mbps。

AVCHDビデオカメラ

記録方式にAVCHD規格を採用したビデオカメラ。

収録メディアとフォーマット

収録メディア

収録メディアは、HDD、フラッシュメモリ(SDメモリカード、MemoryStick等)、DVDメディア(DVD-R/RW等)。

なお、ビデオカメラに搭載するために、(標準の12cmではなく)8cmサイズのDVDメディアが採用されています。ちなみに、8cm DVDの容量は、1層で1.4GB、2層式メディアで2.8GBです。(大きさを気にしないならば12cmサイズでもいいはずですが、そんな製品は(今のところ??)発売されてません)

メディアのフォーマット(ファイルシステム)

フラッシュメモリ型AVCHDビデオカメラ

フラッシュメモリの場合、FATを採用しているものがほとんど。ちなみに、従来のフラッシュメモリではFAT16が採用されてきましたが、昨今のメディア大容量化に伴いFAT32へ変更されています。

例えば、SDメモリーカードは、ファイルシステムがFAT16だったので、2GBを超える高容量化は不可能でした。そこで、新たに登場したSDHCメモリーカードでは、FAT32フォーマットに変更することで大容量化を可能としました(もちろん、SDHCメモリーカードでは大容量化だけでなく、高速化も図られています)。

HDD型AVCHDビデオカメラ

HDD収録タイプの場合、HDDのフォーマットを意識する必要はありません。なぜなら、AVCHDビデオカメラ内蔵のHDDは取り外しできず、Macと直結出来ない以上、MacとUSB接続するしか手がないからです。

DVD型AVCHDビデオカメラ

DVDの場合、フォーマットとしてUDF 2.5が採用されていています。

UDF 2.5がサポートされているMac OS X 10.5 Leopardでは、Finderで読み書きできます。しかし、それ以前のMac OS X(Mac OS X 10.4.x Tigerやそれ以前)ではUDF 2.5非サポートなのでFinderで読み書きできません( [ Macでの編集 ]の章の注意事項参照)。

Macでの編集

Macのソフトで、AVCHDを取り込んで編集することができるのは、iMovie '08以降、Final Cut Express 4, Final Cut Pro 6以降、Adobe Premiere CS 3以降、Toast 9以降などがあります。AVCHD Liteを取り込んで編集することができるのは、iMovie '09(Ver. 8.0.3以降)です。これらはいずれも、Intel MacでないとAVCHD取り込みはできません。

iMovieを使ってビデオを取り込む ( Macで始めるDTV > 初級編(iMovieを中心に)> )

Final Cut Proでビデオを取り込む ( Macで始めるDTV > 中級編(Final Cut Studioを中心に) > )

PowerPC Macの場合、このページの後方[ 注意事項 ]をご覧下さい。

ソフトの対応状況

Final Cut Pro

Final Cut Studio 2(2007年7月に国内発売開始)に含まれるFinal Cut Pro 6で、AVCHDビデオカメラからの取り込みに対応しました(正確には、Final Cut Pro 6.0.1以降)。

当初、Final Cut Pro 6.0〜6.0.1では、1920×1080サイズのAVCHD取り込みの際に不具合(AVCHD 1920×1080を取り込むと、2560×1080のムービーに変換されてしまう不具合)が生じていましたが、Final Cut Pro 6.0.2(2007年11月中旬)により、この不具合は解消されました。

Final Cut Pro 6は、当初、Panasonic社HDC-SD9には対応してませんでしたが(2008.04.12 HDC-SD9に、iMovie, Final Cut Pro/Expressは非対応)、現在では対応しています(2008.06.13 HDC-SD9に、iMovie, Final Cut Pro/Expressが対応)。

iMovie

iLife '08(2007年8月に国内発売開始)に含まれるiMovie 7で、AVCHDビデオカメラからの取り込みに対応しました。(iMovie 7から、PowerPC Macには非対応となりました)。

当初、iMovie 7.0.xでは、1920×1080サイズのAVCHD取り込みの際に不具合が生じていましたが、iMovie 7.1(2007年9月下旬)により、この不具合は解消されました。

iMovie 7.1は、当初、Panasonic社HDC-SD9には対応してませんでしたが(2008.04.12 HDC-SD9に、iMovie, Final Cut Pro/Expressは非対応)、現在では対応しています(2008.06.13 HDC-SD9に、iMovie, Final Cut Pro/Expressが対応)。

AVCHD Lite規格に、iMovie アップデート 8.0.3で対応しました。(2009.06.06 iMovie アップデート 8.0.3、iDVD アップデート 7.0.3、iLife サポート 9.0.2)。

Final Cut Express

Final Cut Express 4(2007年11月に国内発売開始)で、AVCHDビデオカメラからの取り込みに対応しました。

当初から、AVCHD 1920×1080でも不具合はありませんでした。

Final Cut Express 4は、当初、Panasonic社HDC-SD9には対応してませんでしたが(2008.04.12 HDC-SD9に、iMovie, Final Cut Pro/Expressは非対応)、現在では対応しています(2008.06.13 HDC-SD9に、iMovie, Final Cut Pro/Expressが対応)。

注意事項

いずれのソフトにおいても、以下のような制限事項が存在しています。

取り込み:
● PowerPC系Macの場合

iMovie 7やFinal Cut Pro 6のAVCHDデータの取り込みはIntel Macのみで可能であり、PowerPC系MacではAVCHDデータの取り込みはサポートされていません。

PowerPC系Macの場合、Voltaicというソフトを使えば、AVCHDファイル(*.MTS or *.m2ts)をQuickTimeムービーに変換できます。このQuickTimeムービーは、Apple Intermediate Codecで圧縮されたものであるため、一旦取り込んでしまえば、iMovie 7やFinal Cut Pro 6はもちろん、iMovie HD 6、Final Cut Pro 5、さらにFinal Cut Express HD 3以降でも編集可能です。

ただし、Voltaicでも、変換処理には相当時間が掛かるので、実用的とはいえません。購入前にデモ版でご確認下さい。

● 取り込み操作の実際

基本

AVCHDデータを扱うには、MacとAVCHDビデオカメラをUSBで接続し、iMovie 7やFinal Cut Pro 6上で取り込み操作を行う、というの基本です。

関連記事 Macで始めるDTV [基本編] iMovieを使ってビデオを取り込む

応用

一方、一旦AVCHDデータをMacのHDDにコピーして来てから、編集、という応用的やりかたもあります。

フラッシュメモリの場合、
USB接続したAVCHDビデオカメラから読み込むやりかたのほか、カードリーダーを使って直接読み込めることも多いようです。この場合、Finderを使って、AVCHDファイルをコピーすることも可能なことがほとんど(フラッシュメモリのファイルフォーマットがFATであれば)。

DVD("AVCHDデータが収録されたDVD")の場合、
Mac OS X 10.5 Leopard環境下では、MacのDVDドライブに挿入すれば、デスクトップ上にマウントされ、Finderでの操作(コピー、消去などすべて)も可能です。
ところが、Mac OS X 10.4.x Tiger(やそれ以前の)環境では、MacのDVDドライブに挿入しても、(デスクトップ上にマウントはされるが)Finderでの操作はできません。この理由は、"AVCHDデータが収録されたDVD"で採用されているファイルシステム UDF 2.5は、Mac OS X 10.4.x Tigerやそれ以前ではサポートされていないためです。

Mac OS X 10.4.x TigerでUDF 2.5のメディアを読み込みたいなら、UDF 2.5, 2.6が読めるソフトReadDVD!があります。

HDD搭載タイプのAVCHDビデオカメラの場合は、
(HDDを取り外しできず、Macと直結できませんので)、MacとAVCHDビデオカメラをUSBで接続すると、たいていの場合デスクトップ上にHDDがマウントされます。後は、DVDの場合と同様、Mac OS X 10.5 Leopard環境下か、それともMac OS X 10.4.x Tiger以前かが運命の分かれ目になります。

● 取り込み時の5.1chオーディオの扱い

AVCHD規格上は5.1chサラウンドに対応しており、現行のAVCHDビデオカメラの中には、5.1chサラウンドで録音できる製品も発売されているにもかかわらず、iMovie 7、Final Cut Pro 6とも、取り込み時に5.1chサラウンドはステレオに変換されてしまいます。

ただし、これが残念かというと、実際的には大して惜しくありません。というのも、「5.1chサラウンドで録音できるAVCHDビデオカメラ」とはいっても、これら製品の内蔵マイクによる録音など正直大したことはないからです(まともに5.1chオーディオを収録したいなら、内蔵型マイクなどでは手に負えませんから)。

なお、Adobe Premiere Pro CS4では、5.1chサラウンドのまま、編集に持ち込めます。(MacユーザのためのProduction Premium Vol.6「Premiere Pro CS4で5.1chサラウンドを活用」

編集:

AVCHD形式のまま編集(native AVCHD編集)が可能なわけではなく、別Codecへの変換(TransCoding)がなされた後に編集できる仕組みになっています。

iMovie 7、Final Cut Express 4の場合、Apple Intermediate CodecへTransCodingされます。

Final Cut Pro 6の場合、Apple Intermediate CodecかApple ProRes Codecか、どちらかをTransCodecとして使用するかを選択できます。

書き出し:

Macで編集が完了した作品を、AVCHDデータへと書き出して、元のメディア(HDD、フラッシュメモリ、DVDメディア等)に書き戻すことは、Final Cut Pro 7(Final Cut Studio 2009)以外サポートされていません。

Final Cut Pro 7(Final Cut Studio 2009)では、編集後、MacのDVDドライブを利用して、「AVCHDのDVD」を作成できるようになりました。USB経由でAVCHDビデオカメラのHDD、フラッシュメモリに書き戻すことはできませんが。

つまり、せっかくHDビデオを編集したとしても、現状では(AVCHDビデオカメラに書き戻せない以上)、別のHDビデオ機器を所有していないかぎり*)、家庭用HDTV(液晶/プラズマ等のいわゆる薄型TV)で見ることはできず、Mac上で見るしか手がない、ということです。

では、他のどんなHDビデオ機器を所有していれば、Macで編集したHDビデオを家庭用HDTVで再生できるのでしょうか。大きくふたつのやりかたがあります。
一つ目の手段は、MacからHDV書き出しし、HDビデオ機器で録画すること。
二つ目の手段は、Mac上でBlu-ray Disc Videoをオーサリングし、BDプレーヤ/レコーダで再生することです。

第一のやりかたは、Final Cut Pro、Final Cut Express、iMovie HD 5〜6からHDV書き出しを行うやりかたです。(注. iMovie 7にはHDV書き出し機能は非搭載です)

用意するもの

HDVカメラ。または、HDV入出力に対応しているハイビジョンHDDレコーダ*)

*)ただし、HDV対応を明記してある機種だとしても、相性により、かならずしも、MacからHDV書き出し可能とは限りません。

また、iLINK(MPEG2TS)端子が搭載されているハイビジョンHDDレコーダの中にも、HDV対応が明記されていなくとも、実はHDVに対応している機種もあります。

このような状況ですので、ハイビジョンHDDレコーダへのHDV書き出しに関しては、自己責任でお試し下さい。

第二のやりかたは、MacでBlu-ray Disc Videoを作成するやりかた。こうすれば、Blu-ray Discプレーヤ/レコーダ、Play Station 3などで再生できます。(Blu-ray Disc のFront Page参照)

撮影したAVCHDデータを、Mac上で保存しておくには:

HDDやフラッシュメモリ等のメディアに撮影データがたまってきたので、MacにAVCHDデータ保存して、収録メディアを消去したい、ということもあるでしょう。

方法1

メディア内のPRIVATE/AVCHD/BDMV/STREAMフォルダ内にある、拡張子が.mtsのファイルが、肝心のAVCHDファイルです。PRIVATEフォルダごと、MacのHDDに保存しておけば、後でiMovieやFinal Cut Proで開き編集することが出来ます。

フォルダごとではなく、.mtsファイルだけを保存してしまった場合、iMovieやFinal Cut Proでは開けなくなってしまいます。必ず、PRIVATEフォルダごと保存してください。

注意事項1

お使いのAVCHDビデオカメラのメーカや機種によっては、上記のやりかたをしても、iMovieやFinal Cut Proで開けないこともあるようです。必ず、上記のやりかたを試してみて、HDDに保存したAVCHDデータをiMovieやFinal Cut Proで開くことができることを確認した後、メディア上のオリジナルデータを消去してください。

注意事項2

Macに保存したPRIVATEフォルダを、後日、メディア(HDDやフラッシュメモリ等)に書き戻しても、AVCHDビデオカメラ上で再生できるとは限りません(「再生できたらラッキー」程度と考えて下さい)。

方法2

2009.01.30追記) iMovie '09ではAVCHDアーカイブ機能が搭載されました。この機能は、方法1に相当することをiMovie '09上で操作できる、というものです。こうやってAVCHDアーカイブを保存しておけば、iMovieやFinal Cut Proからあとからでも読み込めます。

関連記事 Macで始めるDTV [基本編] AVCHDビデオカメラ/SD MPEGビデオカメラ等で撮影したデータのバックアップコピーをiMovieを使って取る

 

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更新履歴

2007.07.23 初稿を公開しました。

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