iMovie '09の地図アニメーション

ベンガルタイガー撮影行の導入部に使う、地図アニメーションを作ろうと思うのですが。

まずは、撮影地であるインド中央部奥地、バンダウガル国立公園を、[市区町村または空港を選択]ダイアログで検索してみると...。

残念ながら、（あるいは案の定というべきか）見つかりません。

マイナーな場所なので当然ではあります。でもね、同じマイナーな場所では、ボツワナ（南アフリカの北隣の国）のオカバンゴ湿原の中の「モレミ保護区」は登録されているんですね...。AppleのiMovieチュートリアルムービーを見ると、どうも関係者の中に、オカバンゴに撮影行したヒトがいるようです...。

ということで、iMovie '09に登録されてない目的地を地図上に表示させてみましょう。この例では、iMovieの目的地に、バンダウガル国立公園を追加させてみます。

アプリケーションフォルダ内にあるiMovie '09のアイコンをControl+クリック（右クリック）し、[パッケージの内容を表示]し、[Contents]→[Resource]フォルダ内の

"WorldLocations.txt"ファイルを開きます。

このファイルは、ダブルクリックすると、通常[テキストエディット]で開くはずです。その他のテキストエディタで開く場合、文字コードはUTF-16、改行コードはLF（UNIX方式）に注意して下さい。

開いたファイルに、

Bandhavgarh National Park India 23.483333,81.116667

書式は、
（地名・半角文字）Tab Tab （国名・半角文字）Tab （経度）半角カンマ（緯度）
南緯の場合、-23.444444、西経の場合、-160.222222などとマイナスを表記。

という一行を追加し、"WorldLocations.txt"を保存します。

この時点で、iMovie '09を起動し、[市区町村または空港を選択]ダイアログでBandhavgarhと入力すれば、目的地に指定できるようになります。

ただし、この時点では、日本語での検索はできず、また、[地図上に表示する名前]欄も、英語表記のBandhavgarh National Parkのままです。もちろん、この欄に日本語で入力すれば、地図上で日本語表示されるのですが、毎回毎回入力するのも面倒なので、日本語地名も登録しておくことにします。

iMovie '09の[パッケージの内容を表示]し、[Resource]→[Japanese.lproj]フォルダ内の"WorldCities.strings"を開きます。

この"WorldCities.strings"ファイルをダブルクリックすると、通常は「このファイルを開くアプリケーションがありません...」といったダイアログが出るかも知れません。（Developerツールをインストールしている場合には、Xcodeでファイルが開きます）。 先ほど起動したテキストエディットで"WorldCities.strings"ファイルを開くことが出来ます。

このファイルに、一行

" Bandhavgarh National Park" = "バンダウガル国立公園";

書式は、
" （地名・半角文字）" 半角スペース 半角イコール 半角スペース"（地名・日本語）";
（地名・半角文字）は、"WorldLocations.txt"で入力した文字列を正確に。よけいなスペースも入れないように。

と追加し、"WorldCities.strings"を保存します。

そして、iMovie '09を起動し直し、[市区町村または空港を選択]ダイアログを見ると、今度は、日本語での検索もできるようになっており、[地図上に表示する名前]に、バンダウガル国立公園と日本語表記されてます。

以上で、新たな地名の追加登録作業は終わりです。