[基本編] DV/HDVテープの撮影日時・タイムコード
この記事では、DVカメラの知識を解説します。
DVテープやHDVテープには、ビデオ・オーディオデータのほかに、撮影日時データやタイムコードなどの情報も記録されています。DV取り込み、もしくは、HDV取り込みをする際には、iLINK-FireWireから流れてくる、これらの情報も活用されます。
撮影日時データ
撮影日時は、素材管理の基本情報です。ビデオカメラの時刻は正確に合わせておきましょう。
iMovieのイベントライブラリ機能は、この撮影日時をキーとして素材を管理するので、特に重要です。デジカメ写真とiPhotoの関係と同じですね。
また、海外旅行の際には、時差補正をしておくことをお勧めします。日本時間のままの設定だと、現地時間で同一日(朝から夜まで)に撮影したにもかかわらず、iMovie上でのイベント管理の際、(日本時間に従って処理するので)二日間にわたって分かれてしまうこともありますので。
Final Cut Express、Final Cut Proの素材管理では、iMovieのイベントライブラリのような気の利いた機能はありません。
また、撮影日時データは、シーンの自動認識にも使われます。録画終了して、しばらくして録画を開始すると、そこで撮影日時がとぎれるので、撮影日時がとぎれた箇所を探せばそこがシーンの区切りとして認識すればよい、と仕組みになっています。
iMovieでDV取り込み、HDV取り込みすると、シーンごとにファイル分割されますが、この際にも撮影日時情報が使われています。
Final Cut Express、Final Cut Proでは、HDV取り込みすると、シーンごとにファイル分割されます。DV取り込みすると、シーンごとにファイル分割されませんが、シーンを認識し、サブクリップ化する機能があります。
タイムコード
タイムコードは、テープ冒頭を00:00:00;00とし、そこからの経過時間を記録するものです。「テープ上の絶対位置」を判断する重要な情報です。
TimeCode情報は、Final
Cut Express、Final Cut Proでのバッチキャプチャーやプロジェクトリトリーブに欠かせないものです。
[参考情報]
iMovieには、TimeCodeを活用した機能はありませんので、TimeCodeを意識する必要はないでしょうが、それでも、DV取り込み・編集したiMovieプロジェクトをFinal
Cut Express、Final Cut Proに持っていった際にDVストリーム上のTimeCode情報も保持されたまま移行できる、等の利便性のためにも、TimeCodeを意識しておきましょう。TimeCodeを意識する、とは、要は、撮影時に無録画部を作らない、ということです。
もし、テープ上に、無録画部を作ってしまうとカウンタが00:00:00;00に戻り、その箇所から再カウントしてしまいます。こうなると、例えば00:00:01;00はテープ上に2カ所存在してしまうことになるので、両者を混同してしまいます。
これを避けるには、撮影時に無録画部を作らない、これにつきます。一旦巻き戻したあと、撮影を再開する際には、無録画部を作らないように、記録画部にオーバーラップするようにします(こうなると、前回の撮影時には、最後のシーンは上書きされてもいいように、長めに撮影しておく必要があります)。あるいは、DVカメラやHDVカメラに「エンドサーチ」機能がある場合には、これを活用しましょう。
DVテープの場合には、「タイムコード先打ち」も効果的です。
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